校長挨拶

校長 佐古 照美
今年度の教育目標を次のように設定しました。
「 希望する 」
(2)「必要」のために
(3)創立90年…清く、賢く、やさしい女性に
「あなたがたは地の塩である。だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味が付けられよう。もはや、何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられるだけである。
あなたがたは世の光である。山の上にある町は、隠れることができない。
また、ともしびをともして升の下に置く者はいない。燭台の上に置く。そうすれば、家の中のものすべてを照らすのである。
そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。人々が、あなたがたの立派な行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようになるためである。
あなたがたは世の光である。山の上にある町は、隠れることができない。
また、ともしびをともして升の下に置く者はいない。燭台の上に置く。そうすれば、家の中のものすべてを照らすのである。
そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。人々が、あなたがたの立派な行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようになるためである。
(マタイ5.13~16)
希望は良いものへの願望と期待として生まれます。前向きな積極的な、将来に向かう動きのある言葉です。ですから、目標も「希望する」と動詞形をとりました。そして、何かに挑戦すれば、その結果を得ることになるのですが、その結果は、次の何かにつながるものを生み出していきます。生徒たちにはその力を期待しています。生徒自身が自分で気付けて、前に進んでいくことができるように関わりたいと思います。
また、今年度、学園は創立90年を迎えます。これまで、学園目標の「先ず孝行 マリア様 いやなことは私が喜んで」や「神様と人々に喜ばれる人に」という純心を象徴する目標に生かされて歩んで来た学校です。この節目を迎えて、このような学園の根底を流れる純心らしさ(建学の精神、変わらないもの)をあらためて確認し、意識して、実際に生きていきたいと思います。そのために、従来から純心にある言葉の一つ、「清く、賢く、やさしい女性に」を今年度の教育目標の中に掲げました。清さ、賢さ、やさしさこそが、今の時代に必要とされる徳だと思います。
先ずは、これまでの歩みを心から感謝します。そして、長い歴史の中で積み重ねてきた良き伝統を生きて、それを、時代に合った純心の新しい在り方としていきたいと思います。それが、心を磨き、知性を養い、生きる力を育む「純心スピリット」です。
また、時間的なつながりとして、創立90年の一年が創立100年に向けての一年目となること、そして、この一年が純心スピリットを育み、生きて、社会につなげていくものとなるように願っています。周りに良い影響を与えていく動きをして参りたいと、誰かの何かの役に立つ「塩」「光」でありたいと思っています。「「次(縦)につなげていくこと」「次(横)につながること」を「希望する」という目標に託しました。
「塩」は3つの役割を持っています。1つ目は調味料、自己主張することなく(目立たない)、料理の味を引き立たせ、おいしいものにします。2つ目、防腐剤、食物を保存するため、衛生を保つために使われます。3つ目、清めのために使われます。
「光」は闇を照らし、人を導きます。一点の光で道が開け、気付きや警告を与えます。