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純心の日常

高校3年生の学習活動が本に掲載されました!

「シリア難民問題に関する研究発表」を行ってきた高校3年生の活動記録が、(株)国際開発ジャーナル社発行の©『国際協力キャリアガイド2021-22』(195ページ)に掲載されました。

 

 

 

 

掲載内容を以下にご紹介します。

 

全国国際教育研究大会 長崎大会

研究テーマ シリア難民問題に関する研究発表(世界の問題を身近に感じてもらう工夫)

 

 純心女子高等学校がある長崎市は平和教育に力を入れており、「平和」をテーマにしたさまざまな交流やイベントを実施している。今回の発表メンバーでもある同校の生徒の一人もこうした活動に参加していたが、コロナ禍において予定していたイベントが行えなかった。

 そこで、彼女を含め同校の英語コースの有志6名がグローバルイシューに造詣が深いネイティブ教員の下に集い、小さなセッションを始めたのが、今回の研究の始まりだという。

 当初は、英語力の向上を目的とした取り組みだったが、その中でシリアの内戦や難民問題が取り上げられ、その現状のあまりの悲惨さに全員衝撃を受け、自分たちにできることはないかと考え、アイデアを出し合い、行動を起こしていったとのこと。

 具体的には「アウェアネス・キャンペーン」と銘打って、同世代である同校の生徒にシリアの現状を知ってもらうための広報活動を実施した。また、2分ほどのショートムービーも作成し、日本人にはなじみ深くない問題の伝え方を工夫していったという。

 そうした広報活動の土台には、ネイティブ教員の下での日々の研究があるのだが、用意される地域情報や難民問題に関する資料はすべて英語で書かれており、指導も英語。必死に食らいつきながら研鑽に励んだという。その努力もあり、今回の研究発表もすべて英語で行った。

 参加したメンバー6名からは「英語能力の向上だけでなく、世界の問題についての理解を深めることやそれを周囲に広めることができ、自分の意見を持つことの大切さを改めて知ることができました」との感想が寄せられた。

2021.11.12