女子力発信
祈り:ハナミズキから
【祈り】私も上を向いて生きることができますように。太陽の光をそのまま受け取ることができますように。
4月、新しいことが始まっていくこの時期に、少しずつ、希望と自信を持つことができますように。
朝の出勤時、庭に咲くハナミズキがいつも気になっていました。
この花木は、学園創立80周年記念(2012~2015)に文教町キャンパスが再整備された際、かつて森のように豊かだった木々を復興させようと、新しい土地に、ある先生がそっと植えてくださったものです。同じ思いを抱いた他の先生も、庭に新しいいのちを植えてくださっています。
そんなある日、小さな冊子の中に、このハナミズキの記事を見つけました。
この花にまつわるエピソードが紹介され、枝ぶりのこと、花の特徴の説明がされていました。
知人の方の庭に咲き誇っていたハナミズキについてふれていました。阪神淡路大震災でご自宅が全壊し、その後、家を建て直し、その庭にある見事なハナミズキで、震災の後、新しく建てた家には2本の苗木が市役所から贈られたそうです。それが育っていき、町が復興すると共に成長し、立派な花を咲かせるようになったということです。
ハナミズキは、上を向いて花を咲かせる習性があります。確かに、4枚の花びらをつけた直径10センチくらいの白い花々がみんな上を向いて咲いています。よくよく見ると、不思議な形をしていて個性ある花です。
4月、学園に新入生を迎えました。ご入学おめでとうございます。2,3年生も、進級おめでとうございます。
入学後、数日が経ちました。何もわからなかったスタートから少しずつ、一つひとつわかっていって、一歩一歩前に進んでいることを実感できていたら嬉しいです。新しい環境の中で、オリエンテーションだけでは解決できない緊張と不安な気持ちを抱いているかもしれません。いつでも、何でも、少しずつ進んでいきます。必ず希望があります。震災後、植えられたハナミズキのように・・・。祈りながら応援しています。